上には上がある

「せこい生き方をしたい人はいません。
しかし、多くの人がせこい生き方をして終っています!」

「理念を掲げるということは、せこい生き方から脱する宣言です!」
そういう発言を繰り返しました。

つまり、人間はある程度成長すると、知らず知らずに慢心します。
慢心が一番怖い現象で、この慢心から自らを滅ぼしていくのです。
よく、「墓穴を掘る」と言いますが、慢心が墓穴のもとです。

理想の低い人が自ら掘った墓穴に入るわけですが、
どんなに成功しても上には上がいることを知り、
もっと謙虚になって、上を目指して努力をし続けなければなりません。

「もう、これで良い!」と現状に満足したとき、
この人々は「自覚なき慢心」の罠に入っているのです。

慢心の人は、会議の席ではあまり発言しません。
慢心の人は、
1)自分は出来ている、
2)出来ていないのはほかの人の責任だ・・・
という無意識な気持ちがありますから、
会議では前向きな発言が出来ないのです。

しかし上には上がある、
自分より上の人がたくさんいるということがわかってくるから、
自然謙虚な心持になり、
その人たちを手本としてその本質を究めようとします。

経営もこれと同じで、
経営者としての経験を積めば積むほど、
経営というものの幅の広さ、奥行きの深さがわかってくるものです。
常に、もうこれでいいというのではなく、
よりよき方法、よりよき道を求めるという姿勢が大切だと思います。

我々が、そうした境地に至るには、相当の努力が要るでしょうが、
人格が高い人ほど、そうした考えに至るのでしょうね。

人格を磨くには、自らを格(ただす)事が大事なのです。

先に学ぶのは、「人間の研究」で、自らを正すことであり、
後に学ぶのが、「仕事の面」の勉強です。